場所;大手町合同庁舎第3号館
まず初めに、建物前のプレハブで手荷物検査⇒体温・身分証明書・
《導線に関して》
接種券のチェック⇒予診票
を記入していない人は書く(貸出し用の老眼鏡・シュレッダーあり)、
その他の方は待機レーンに並びます。
受付で渡されるクリアファイル(赤・青・黄・緑)で色分けされており、
各フロア(2階・4階・7階・10階)の接種会場へ振り分けられます。
各エリアの導線上は、温度・湿度・二酸化炭素濃度をカメラで監視。
エレベーターは7人乗りで先程の色分けで待機させ、7人は同フロアに
誘導されます。
エレベーターの案内スタッフの人数は多数配置されています。
(エレベーターのトラブルによる予備プランは多数用意してありました。)
導線に関しては、一筆書きのようにできるだけシンプルにされており、
外から会場までの案内は人を立たせるのではなく、
可能な限り表示板を多く用いていました。 会場内の待機させる椅子は
1m間隔で配置し、できるだけ接種フロアーへ人をためるようにしており、
接種の対象者を64歳以下に引き下げたことに伴い、 授乳室の完備も
してありました。
《予診~接種まで》
予診票確認ブースで予め既往歴などを確認し、予診票も色分けして移動・問診
(個室にて)を円滑にできるようにしています。
医療ミスが起こらないようにトリプルチェックをして、接種後の待機の用紙を
用意・配布され、待機時間は 予め15分後に時計をセットすることで確認し
計算時間を軽減している。
スタッフのシフトは2交代制(朝~昼・昼~夜)。
副反応対策として提携病院と予め連携し緊急搬送の準備、軽度の方は簡易ベッド
で休憩できるように配置。
時間割は「予診票確認2分・予診ブース1分40秒・ 接種ブースは2分位」で
この時間を超えてしまうと人が滞ってしまう想定です。
接種ブースは個室ではなく半個室(入室がわかるよう)にしている。
接種後の経過観察中に具合が悪くなる方が圧倒的に多く、接種中の医師が
対応してしまうと流れが滞ってしまうので、
他の医師もしくは看護師が専門に付くことが重要。
迷走神経反射(意識不明になる)になる若い方が接種場所では多く、
職域接種の方が増える恐れがあるため注意が必要なので、
横の体制で接種ができるブースを用意するのが良いのかもしれません。
このような内容を総括すると、接種会場の大事な点は人流のコントロール方法
を天候や気温も含めて都度検討する必要があり、
所々の待機時間などもなるべく正確にタイムキープすることを意識するように
努めることが大切。
《冷凍設備》
モデルナは、-20℃の冷凍庫を使用し、停電時になっても10時間はバッテリーで
対応できる機種を使用している。
徹底されているところは、解凍日と数量管理。
冷凍庫から冷蔵庫(2℃~8℃)の移動は可能な限り迅速に行う。
実際には5分程度までの移動は大丈夫。
併せて、注射器(ハリとシリンジ)も徹底管理をしていた。
ワクチンは施錠管理され、段ボールごとに冷凍して、大量接種の流れを
滞らずに行えるよう、予め注射器に入れて保管している。